なぜ、今、日本でDXが議論されるのか 〜 注51

公開: 2021年5月3日

更新: 2021年5月31日

注51. 米国大学のベンチャー起業家育成コース

1990年代の終り頃、カリフォルニア州バークレーにあるカリフォルニア大学バークレー校では、ベンチャー起業家を育成するための大学院専門コースを立ち上げた。この修士課程コースでは、新事業の立案、事業計画書の作成、投資家への内容説明の仕方など、ベンチャーを起業するために必要な資料の作成と、それらの資料の提出先などについて実践的な知識を教育していた。

さらに、そのコースでは、学生をベンチャー企業に派遣し、インターン生として現場研修もさせていた。バークレー校は、シリコンバレーに近く、近隣の地域に数多くのベンチャー企業が存在しており、それらの企業を訪ねてくるベンチャー・キャピタルの人々も多くいた。その地の利を活かして、現場での経験を学生達に学ばせていた。

このコースでは、起業を目指す若者達だけでなく、ベンチャーに投資を行うベンチャー・キャピタルの専門家として、事業計画を審査する人材も育成していた。学生は、米国を中心に、世界中から集まっており、日本の企業から留学している学生もいた。

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